自作のIQLIGHT

だいぶ昔にLAに買い付けに行ってたころ、アンティークファニチャーのお店で目が飛び出るようなお値段で売られていたのがコレでした。手に取ってマジマジと見ていたら、お店の人がショップカードをくれたのですが、その裏に描かれていたのがこのIQLIGHTモジュールの型紙(テンプレート)でした。 帰国してさっそく作ってみたのがこの写真のランプシェード。実際の2/3サイズで型紙を起こして1.5㎜厚の腰の強いポリウレタンで作ってみました。裁断も含めて1日もかからなかった気がします。同じモジュールを使って30枚組、60枚組、120枚組とサイズを替えらえる仕様です。 もっとも、その型紙自体がその昔のデザイン誌に載っていたものなので、手先が器用なら誰でも作れました。そのデザイン誌で24面体とか18面体とか22通りの組み合わせができることを知りました。白熱電球だとシェードが溶けるので、LED電球を使いましたが、そのころのLEDの電球は熱がこもると良く切れるものが多かった覚えがあります。 1972年にデンマークのデザイナー・Holger Strømが発表したこのIQLIGHT、1999年に再発されるまでは激レアでしたが、今ではパテントが切れて中国製が出回っています。 ヴィンセント・ギャロがBuffalo ’66(’98)のプロモーションで来日したときに使って撮ったので、その頃は自慢の一品でしたが、「友達の家にもあった」とあまり珍しくもない感じでした。撮影中隅っこにいたグルーピーっぽい女の子が食いついて、やたらと欲しがっていたのをよく覚えています。