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50mmの花びら

50mmの花びら

近所が桜の名所で、皆さん300㎜とか400㎜の長玉を担いで撮りまくってますが、こちとら使いたいのはマキタのブロワーです。バズーカっぽい18Vバッテリーを2個とか使う太いやつ。 桜の季節も終わり、自宅前の桜の木から吹き溜まり、積もり積もって厚さ50㎜。水栓をひねれば花びらが噴出してそうな感じ。エンジンブロワーを持っていたのでこの手の掃除はお手の物でしたが、昨年、見事に焼きつかせて不動になりました。バッテリー式の掃除機は意外と重宝しているので、ブロワーもマキタで揃えたいところです。もちろん撮影にも使うつもりで。

 

Magazine #001を公開しました

Magazine #001を公開しました

001 “Fourteen” model: 蒲田優惟人 03/29公開https://sakamotobros.com/magazine

 

ちょっといい話

ちょっといい話

@福生バナナハウス Ahh! Folly Jetのニューシングルとアナログ再発で、Record People Magazineのライター松永さんとの対談を撮影したり、ライブを撮影したりと久々に高井と一緒の時間を過ごしましたが、「ギターを弾くふり」の手ぶり身ぶりが学生時代とまったく変わってなくて「あー」とか思いつつ撮ってました。 上記リンクの「Ahh! Folly Jetを作ったレコードたち」に少しだけ登場させてもらったので少し書き留めておこうと思います。大学で出会ったものの、会うのはほとんど押上で、高井が大学を辞めてマニュエラ初代店長になってからは高円寺で、という感じで大学ではほぼ接点がありませんでした。それでもまあ学生らしく自家用車で引越しをしたり、それを手伝ったりするわけですが、当時乗っていたのが70カローラバンで、荷物を満載した車中で高井は助手席でウクレレ弾いたりして「やりたくない」感を全身でアピールしてたのは今思い出してもイラつきます。 当時は京浜通信やMANUERAといったフリーペーパーの編集をしたり、マニュエラで店番したり値付けしたり、LAに買い付けに行ったりbounceで原稿を書いたりと、どちらかと言うと音楽系ライター/編集者寄りの将来を描いてました。 ところが資料や文献を当たったり裏を取ったりする手間に加えてあまりにも遅筆なのに絶望し、これじゃ食っていけないと手離れの良い仕事は何かと考え、写真に転向した結果、ポツポツと音楽系の仕事を貰えるようになり現在に至ります。中3ぐらいから女の子のエッチなポートレートばかり撮っていたので、今考えると順当だったのかもしれません。マニュエラを辞めて何も考えずにステータスを写真に全振りした結果、カメラマンの専属アシスタントを経てすぐ独立、富ヶ谷に事務所を構えてカラープリントの沼に嵌まり、暇さえあればひたすら暗室に篭る日々を送り、高井はもちろん京浜やマニュエラといった音楽畑から疎遠になるわけです。こうして久々に「何か一緒にやる」のもほんと20年ぶり、実は「Abandoned Songs…」も発売から1年ぐらい経ってから聞いたぐらいのもので、当時のレコ発ライプには行った覚えがありません。

 

豆まきをしなかった

豆まきをしなかった

築80年余り、戦前の古民家から新居に移って、何が良かったかって、まず寒くないこと。冬の朝に起きると吐く息が白い、外から帰ってきて数時間は外出着のまま、ということがなくなりました。もちろん灯油代が毎月2.3万かからない、お湯が沸くのが早い、といった金銭的な面もありますが、ある意味、21世紀になっても戦前ライフを送っていたようなもの。丁寧な暮らしとは別のベクトルで映えていたわけですが。 先週、その旧居が取り壊されたと聞きました。 毎年3月に収穫していた夏ミカンの木も、意外と収穫のあった胡桃の木も、高校生の時に植えた玄関脇の藤も、藤棚ごとなくなりました。こうして文字にしても、意外と感慨が湧かずあっさりとしたものです。夏ミカンぐらいは収穫しておけばよかったかな。 2021年2月2日

 

a dinning table

a dinning table

初夏に作ったアンズのジャムがもう無い 自宅のダイニングテーブルが新しくなりました。181x97x77.5と、脚の長さからしておそらく日本製のビンテージ。うちの車によく載ったなぁ、というビックリな大物。引き出しが4つ付いた、3-40㎏はある木製作業台。一昨日まで原宿の美容院で使われていたもので、堅固な安定感のあるかなりゴツいもの。そしてなんと貰い物。年季の入った汚れが目立っていたので、表面に軽くスケーリングして手垢を落とし、古い雰囲気を残しつつ、チークオイルを何度も塗っては拭き、塗っては拭きを繰り返すとようやくこんな飴色になりました。チークオイルは乾燥が割と早いほうですが、完全に乾く前にいきなりよく冷えた瓶を置いたせいでムラが残る羽目に。この後しっかりオイルを拭き取って塗り直しました。

 

about Amanuma Studio pt.3

about Amanuma Studio pt.3

ずいぶん前にこの古民家で撮った動画です。「ポン酢の作り方」というHow Toは、この動画を上げたころは3本ぐらいしかありませんでしたが、世界中で日本料理が普及してすっかり埋もれてしまいました。 ポン酢といえば夏みかん、夏ミカンの収穫はひな祭りのころ。程よい甘さと強烈な酸味がポン酢に最適です。夏みかんを収穫せずに木生りのまま初夏を迎えると、黄色い実の横で白い花が咲きます。収穫量が落ちるのでおススメしませんが、放っておくと去年の実と今年の実がそのまま生るので「ダイダイ」と言うとか。毎年「新春ひな祭りポン酢大会」と称し、男子禁制の収穫祭をしていました。それにしても豪勢な面子だなぁ、この動画。

 

坂本兄弟者

坂本兄弟者

兄の甥っ子たちが自費出版で世界6大陸の自転車紀行本を作りました。いま兄は9歳、弟が7歳、旅の始まりは5歳と2歳。「はじめてのおつかい」ですら大冒険のはずですが、奮闘する彼らを見守るのは、かごを持った農夫の格好のおばさんではなく、その両親。親目線の解説付きの子供たちの紀行本です。坂本兄弟の兄は普通の会社員でありながらも自転車で世界一周したり、ギニアで井戸を掘ったりといわゆる「冒険家」です。家庭を持って落ち着くかと思いきや、家族を巻き込んで次々と世界を股にかける自転車旅行に繰り出しています。 かつては「サラリーマン冒険家」なる、有給休暇の定義を揺るがす二つ名を持っていましたが、最近は「テレワーク冒険家」って感じでしょうか。そう、異名持ち、それは強者の証。 その頃のweb用資料。DHLのスポンサードで、自転車の消耗品や機材、フィルムなどを留め置きにしてもらったりしていました 旅先から大量に送られてくる未現像のフィルムロールには、ほとんどの人が一生見ることのできないような光景や風景がたくさん納められていました。 その当時は、まだデジカメも実用レベルには達していなかったし、デジタル環境もあまり洗練されていなかったので、生存確認すらままならぬ感じでしたが、旅先から言われるままに「坂本達のホームページ」なるものをhtml手打ちで作っていました。今は出版した冒険記「やった。」の中国語版まで出るありさまで、すっかり文化人っぽいです。 世界を股にかける坂本兄者とその家族の奮闘記、HPは上画像をクリック、Facebookはこちら こちとら股にかけるのは火鉢ぐらいなもので、写真家として「ライティングの業師」とか「ポージングの魔術師」とか言われてみたいものですが、そう思っているのは自分だけのようです。

 

about Amanuma Studio pt.2

about Amanuma Studio pt.2

日本人ならやっぱ風呂だよねぇ、って、なろう小説的なことを言いますが、この家のお風呂場は土間付きです。つまり外から直接お風呂場に入れます。この家のリノベーションの参考にした、小金井公園にある「旧小出邸」なんかもお風呂場に勝手口が付いています。というか、昔の家はだいたいそうです。水を汲むのも火を起こすのも外から。なので井戸はお風呂場の脇に掘られるのが基本です。今は脱衣所になっていますが、脱衣所の床は簡単に外せるようになっていて、井戸ポンプのメンテナンスはそこからしていました。このあたりは浅井戸でどこを掘っても水が出るようです。地名が杉並区天沼ですし。残念ながら井戸需要の低下とともに水量が減り、乾季の影響で毎年1~4月は枯れていました。 朝の光が風呂場に入るのは夏で7時~9時ぐらいまで。朝風呂は極上の贅沢でした。小ぶりな日本仕様の猫足のバスタブはサンワカンパニー製。あまりに軽いので土間コンにアンカーを打って固定しました。シャワー水栓は謎の中国製の安物。2年でホースの蛇腹が切れ、セラミックバルブは5年ぐらいで漏るので要交換でした。 土間付き風呂、もし大型犬を飼っていたらその利点を享受できたのかもしれません。農作業で汚れた体で玄関を汚さず、お風呂場に直行できたそのメリットも、その当時だと犬は「畜生」であって、家に上げるものではなかったかもしれませんが。 もともと内釜式の風呂が入っていましたが、ガス・上水配管もろとも撤去し、土間コンを打ち直したりタイルを張ったり、朽ちた壁の羽目板を貼り替えたりと大がかりなリノベでしたが、大物を発注するとやる気も高まるもので、給湯器の交換も含めて1週間ぐらいで仕上げました。ちなみにバスタブは35㎏とめっちゃ軽量でおススメです。なお、網戸ははめ殺しにしていますが、ネジ2本で簡単に外れるようにしてあります。 ※古民家スタジオは閉鎖いたしました。ご利用いただきありがとうございました。

 

about amanuma studio pt.1

about amanuma studio pt.1

天沼古民家スタジオ、こまごまとした所を紹介してみます。「天沼」はアマヌマと読みますが、ローマ字表記にすると上の通り。なんかデザインしやすそうな字面です。 まずは自分で設計施工した玄関脇の石畳。打ち水して木漏れ日が入ると良い感じ、物撮りで使おうと思っていたのですが、落ち葉とか溜まって面倒でした。気に入ってますが、誰も気づいてくれません。 20年近くも住んでいたので、こうした細かいところに手をかけています。この真上になる藤棚も3回ぐらい作り直しています。 4月下旬は毎年こんな感じで藤の花が満開でした。クマバチが大量に押し寄せるのが難。 さてスタジオですが、撮影のために作ったものが色々あります。中でもこの大レフ板。サブロクの板をつぎ足した、2.4m高のレフ。もちろん屏風蝶番で白黒反転できます。 240×90幅のレフ。17畳程度の部屋に置くのはちょっとアレですね。 人物全体を光で囲んだフラット光源、化粧品の広告以外でも、また流行りが来ていますね。影を全く作らないライティングというのはそれなりに需要がありますので、大変重宝しています。自社スタ備品とは言え10年使ってますので、けっこうボロボロです。邪魔なときはブルーシートを被せて外に放置していました。もちろん自作です。蛍光剤が入っていない白ペンキ、カンペのSW20をレフ版の内側に塗っていますが、一斗缶でしか買えなかったので、余った塗料は屋内にも色々使っています。加えて3×6のカポックも4枚ぐらいは常備しています。 ちなみにこの部屋の床は、無垢のヒノキや杉材を自分でプレナー掛けしてから表面を荒らして貼って塗ってます。あえて厚みの違う板をミックスして凸凹に仕上げて陰影を出しました(ルンバが問題なく走れる程度には)。もうアホみたいに時間をかけました。 ※古民家スタジオは閉鎖いたしました。ご利用いただきありがとうございました。

 

天沼古民家スタジオ、オープン

天沼古民家スタジオ、オープン

杉並の住宅街にある延床160㎡の一軒家、戦前から残る築80年の古民家を、本日より期間限定で開放します。撮影スタジオとして、また、レンタルスペースとしてご利用をお待ちしております。https://www.instabase.jp/space/2283839528 大掛かりなリノベーションを経て12畳の和室、16畳の洋室ほか、キッチン、バス等も古風に仕上げました。都内では貴重な和風5LDKの一軒家をご活用ください。駐車場は2台まで敷地内に停められます。 1時間7,000円、最低利用時間5h~ご利用時間は午前6時から午後6時まで 敷地は70坪、延床160㎡と大きめの民家ですが、閑静な住宅街にありますので、早朝・深夜の撮影はもちろん、時間の延長はできません。ガスオーブン完備でキッチンもご利用になれます。調理器具・食器・タオル等は持ち込みを前提にお考え下さい。 バック紙や布、グリーンバック等を持ち込んでの全身撮影も可能です。2Fに吊るし用のバトンが常備されています。(幅3.6m、引き7m、高さ2.68m)詳細はこちら。 随時、ロケハンも受け付けておりますので、info@sakamotobros.comまでお問い合わせください。折り返しご連絡いたします。