日本人ならやっぱ風呂だよねぇ、って、なろう小説的なことを言いますが、この家のお風呂場は土間付きです。つまり外から直接お風呂場に入れます。この家のリノベーションの参考にした、小金井公園にある「旧小出邸」なんかもお風呂場に勝手口が付いています。
というか、昔の家はだいたいそうです。水を汲むのも火を起こすのも外から。
なので井戸はお風呂場の脇に掘られるのが基本です。
今は脱衣所になっていますが、脱衣所の床は簡単に外せるようになっていて、井戸ポンプのメンテナンスはそこからしていました。このあたりは浅井戸でどこを掘っても水が出るようです。地名が杉並区天沼ですし。残念ながら井戸需要の低下とともに水量が減り、乾季の影響で毎年1~4月は枯れていました。
土間付き風呂、もし大型犬を飼っていたらその利点を享受できたのかもしれません。農作業で汚れた体で玄関を汚さず、お風呂場に直行できたそのメリットも、その当時だと犬は「畜生」であって、家に上げるものではなかったかもしれませんが。
もともと内釜式の風呂が入っていましたが、ガス・上水配管もろとも撤去し、土間コンを打ち直したりタイルを張ったり、朽ちた壁の羽目板を貼り替えたりと大がかりなリノベでしたが、大物を発注するとやる気も高まるもので、給湯器の交換も含めて1週間ぐらいで仕上げました。ちなみにバスタブは35㎏とめっちゃ軽量でおススメです。
なお、網戸ははめ殺しにしていますが、ネジ2本で簡単に外れるようにしてあります。
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